研究テーマ

1.文字認識・文書処理(3~4名)

(1)文字・パターン認識と機械学習

ニューラルネットや SVMなどの機械学習に関する研究,ディープラーニングによる文字・パターン認識に関する研究,統計的認識手法との比較と複合化に関する研究,特徴抽出手法の改良・高度化などを行う.

(2)文字・パターン認識の応用

3次元回転不変文字認識,カメラベース OCRの開発(2.参照),インド・アラビア文字認識,古文書文字の認識,木簡の再構成,手書き楽譜認識,ドットマトリックス文字の検出と認識,手書き楽譜の自動認識・演奏,テキストの自動分類,ITS(2.参照),バイオメトリクス(3.参照)などに関する研究を行う.

 

2.コンピュータビジョン(3~4名)

(1)ITS  (Intelligent Transportation System)

AVI(Automatic Vehicle Identification)や,助手席搭乗者の自動抽出・認識、車載カメラ映像を利用した道路標識の検出と認識などについて研究する.

(2)カメラベース OCR

従来の文書画像認識手法は,文字列が水平方向(または垂直方向)に書かれていることを前提としているために,任意方向に書かれた文字列や湾曲した文字列の認識には直接利用することができない.また,3次元の情景や映像においては文字や文字列に傾きや歪みが生じるために,そこに含まれている文字列の認識は容易ではない.本研究では,カメラで撮影した情景中の文字を認識するために,3次元回転不変な文字認識手法の開発を行う.さらに,文字の回転角度を推定することによって文字情報から文字が記述されている平面と領域を検出するレイアウト解析やシーン解析へ応用するための研究を行う.

(3)FA(Factory Automation)への応用

画像センシング,製品の良否判定の自動化をパターン認識技術の応用により行う.これまで実施してきた研究の例として,果実の自動良否判定,刃先の自動検査,太陽熱発電(ヘリオスタット)制御への応用などがある.

 

3.バイオメトリクス(3〜4名)

(1)署名照合

署名に基づく個人認証に関する研究を行う.筆速,筆圧などのオンライン情報や,署名の2次元形状などのオフライン情報を利用して,個人認証の高精度化を実現する.

(2)顔画像・人物画像の処理と認識

社会において「顔」が持つ役割は非常に大きい.個人の認証において,最も簡単で,我々人間が日常的に行っている機能が「顔」の認証である.近年,国際的にセキュリティに関する関心が高まっていることにあわせて,カメラや各種装置で撮影・測定された顔データを処理して,個人の認証,認識を行う手法の研究が世界各地でなされている.

本研究室では,(a)顔特徴自動抽出:様々なスケールの2次元顔画像から顔特徴(目,鼻,口等の顔部品)を自動的に取り出す研究や,(b)2次元画像からの顔認識:2次元顔画像のマッチングに基づく顔認識を行うための研究・開発を行う.また,(c)人物動作の認識に関する研究として,NICUの照度・騒音環境下において新生児のビデオ画像を分析し,睡眠覚醒の自動判定と睡眠の質の評価を行うための研究を実施する.

 

4.医用画像・生体信号処理(1〜2名)

(1)医用動画像処理

超音波断層像のアニメーションから,心臓の動きを解析する手法に関する研究.心臓の筋肉の動きを計算機処理によって客観的に評価し,心臓病の早期発見などに応用する.

(2)心筋壁局所の運動追跡を目的とした生体計測・信号処理

超音波パルスドプラ装置で計測して得られるドプラ信号を用いて,弾性体(心臓の筋肉)の運動を高精度に追跡する手法に関する研究.人間の心臓はある程度の柔らかさを持った弾性体であり,拍動(心拍)に同期して筋肉自体も変形している.高精度に心筋の運動を追跡することで「運動」と「変形」を分離し,心筋内部の異常部位の推定などに応用する.

「医用画像・生体信号処理」は(学生の強い希望がなければ)直接は行わず,これまでこの研究テーマで培ったノウハウを別分野に応用する研究を行う予定である.